
『幸福論』(ヒルティ/岩波文庫)
に書かれている言葉。
「苦しみは人間を強くするか、
それともうち砕くかである。
その人が自分のうちに持っている素質に応じて、
どちらかになる。
苦しみに出会ったら、まず感謝するがよい。
それから、その苦しみが何のために役立つかを
たずね給え。
あなたがそれをただ避けようとせず、その苦しみの
意味を理解しようと真剣に願うならば、
やがて必ずそれを発見するだろう。」
苦しいこと・不幸なことは誰にでも起こる。
そういう時に、あきらめたり、逃げたり、ふてくされたり、キレたり、爆発したり、倒れたまま起き上がろうと
しなかったり、・・・自分で不幸をさらに大きくして
しまう人がいる。
一方、その経験を自分の力に変えられる人もいる。
不幸な時ほど、その人の真価が発揮される
ものである。
一時的に不幸になってしまうのは仕方がないことだが
いつまでも落ち込んでいるのは自分のためによくない。
まずは現実を受け入れ、少しでも心を
落ち着かせること。
人間にとって苦しみや不幸が役に立つことが
必ずある。
ときには不幸中の幸いを見出すことで、自分の幸せに気づけることもある。
また不幸な時をバネに何かを始めるきっかけにできることだってある。
どんな不幸も気の持ち方で、いい経験にできる。
そう考えられると、物事に対する心の姿勢が
変わり、感じ方も変わってくる。
苦しみも小さくなり、前向きな考え方がし易くなる。
一時の不幸を、本当の不幸にしてしまうか、
自分の力に変えるかでは、大きな違いである。
*ヒルティは哲学者であると同時に
法律家でもあった。




