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2019年11月11日
令和元年の弦楽器フェア(東京科学技術館)
先日の弦楽器フェアにて関西弦楽器製作者協会会員の清水さんの仲介により、清水さんのお師匠さんでいらっしゃいますアルベルト・ジョルダーニョ氏製作のヴァイオリンを弾かせていただきました。
フェアでの個人ブースとはいえ私にとって、大勢の人がいらっしゃる、大勢の人が通りすぎる前でヴァイオリンを弾いた最長時間となりました。私のヴァイオリン演奏史上最長人前演奏時間となったわけです。
アルベルト・ジョルダーニョ氏が偉大な製作者であることは想像がつきました。
アルベルト・ジョルダーニョ氏はフェアの表口となる二号館の一角にブースを構えていらっしゃったわけですから。
顔見知りの清水さんに仲介していただいたとはいえ恐れ多い気持ちでした。アルベルト・ジョルダーニョ氏その方が目の前にいらしたわけですし。
そんな状況でしたがジョルダーニョ氏のヴァイオリンがとても弾きやすかったことと、清水さんに「古川さん、弾けますね〜」とお褒めの言葉をいただいたこともあり程良い緊張感で試奏させていただくことができました。
数日前の8日か9日かのことです。アルベルト・ジョルダーニョ氏がどのような製作者でいらっしゃるか調べてみました。
『カノンの保管・管理を一任されている製作者』
この『カノン』と名付けられたヴァイオリンはパガニーニが20歳の頃から生涯を共にしたヴァイオリンです。
世界で一番有名なヴァイオリン製作者がアントニオ・ストラディバリならば世界で一番有名なヴァイオリンはガルネリ・デル・ジェスの『カノン』だと思います。
私はビックリ仰天しました。『カノン』の保管・管理人が清水さんのお師匠さんだったとは知りませんでした。



平成元年のことだと思います。高校時代に一ヶ月でしたがバンドを組み、三年間クラスが一緒であった高校時代の唯一と言っていいくらいの親友がいました。
彼は素人ながらドラムを続け、プロのバックバンドを務めるくらいまでになりました。
彼に私が小学生の時に使っていた分数ヴァイオリンの話をすると目を輝かせました。全ての楽器をあきらめていた私でしたので彼にヴァイオリン欲しいか?と聞いてみました。無邪気に「ちょうだい!」というのであげることにしました。引き渡し場所はつくばセンタービルの橋の付近だったと思います。
翌年私は仙台の宮城農業短期大学に進学しました。その冬だと思います。青森の凍結した道路で車を滑らしてしまった彼は天に旅立ってしまいました。
中学校入学以来、私は同級生の前でヴァイオリンを弾いたことがありません(一匹狼みたいな人生を送っていた同級生の前で一度だけ弾いたことがありますが)
要するにフルサイズのヴァイオリンを使って同級生の前でヴァイオリンを弾いたことがありません。
幼稚園〜中学校までの同級生と高校の同級生はメンバーが全然違いますが弾いたことがありません。またつくばにおいてもフルサイズのヴァイオリンで、肉親の前でを除いて、一曲を通して人前で弾いたことがありません。
自分から「弾かせてください!」と言う時は様々なパターンを予測して、様々な準備をしておく必要があります。
親しき間柄でも、自ら弾かせて欲しいと言い出すのは簡単なことではありません。真剣に音を追求すればする程にその傾向は強くなっていきます。



今回清水さんに「私の師匠のヴァイオリンを弾いてみますか?」と言われて心踊りました。それだけでも万歳したい気持ちでした。
海外から出展された方のヴァイオリンの音を出すのは勇気がいります。日本人製作者の方の楽器を試奏する時は、なんとなく手に取り、なんとなく音を出す延長で曲を弾くことができますが、海外の方に対しては目で「弾かせてください!」とお願いしてからでないと弾きづらいです。そんなこともあり海外出展の方の楽器はほとんど弾いたことがありませんでした。それが今回はいきなり私の人生史上最長時間の対人演奏となったわけです。

清水さんに、お師匠さんに大感謝です。そしてお師匠さんの立場を知ってビックリしました。改めてありがとうございます。







[ 投稿者:むぐらし at 22:18 | ロクハネ記 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2019年11月03日
弦楽器フェア・当日記・後
昨日名刺を頂いたのは高倉匠さんです。バイオリン製作・修理の専門学校で講師を勤められていたこともあり以前から高倉さんのことを知っていました。技術、技術に対する姿勢、お人柄全てに素晴らしい方だと聞いていましたので機会があればお話をしたいと思っていました。また後日記で記します。

最後に試奏させて頂いたのは日本弦楽器製作者協会会長でいらっしゃいます園田信博先生です。
園田会長のバイオリンは試奏させていただく度に驚きを感じます。何と言いますか、バイオリンそのものが演奏の教師のような感じであり、ドクターのようでもあります。
園田会長程心技ともに重厚かつ寛容な方にお会いしたことはありません。園田会長のバイオリンは鋼の芯が入っているのではないかと言うくらい硬いです。しかしそこから出てくる音感は演奏している私にブォーンと響いてきます。何か導いてくださいます。鋼のような芯を感じますが、バイオリン自体はむしろ軽さが感じられます。驚きの楽器です。
局部を見ても驚きがあります。バイオリンを左手で持つわけですが、私は緊張のあまり手に微妙な油汗をかきました。しかしポジション移動をする際に滑ったり、ベトついたりしません。不思議です。

本日は高橋尚也さんの楽器から試奏を始めさせていただきました。お話もさせていただきました。年々その実力に磨きがかかってらっしゃるように感じます。ミニコンサートで演奏して頂いた中島麻さんは高橋尚也さんの楽器の試奏からエンジンを全開にされたように思います。

本日は他に会員の河村盛介さん、陳昌鼓さん、イタリアから出展されたALBELTO GIORDANO氏、宮地楽器小金井店さんから出展の天野年員さん、菊田浩さん、高橋明さん、会員の馬戸健一さん、式部信彦さんの楽器を試奏させて頂きました。

本日一番お世話になったのは関西弦楽器製作者協会会員の清水さんです。清水さんはお師匠さんでいらっしゃるアルベルト・ジョルダーニョ氏のブースのスタッフとしてフェアに参加されていたわけです。そして私は清水さんに仲介をしていただきお師匠さんの楽器の試奏させていただいたわけです。本場イタリアの方の楽器をこれ程までに弾かせていただいたことはありませんでした。断トツかもしれません。また通常の試奏でもこれ程弾かして頂いた経験はほとんどありません。有難い限りです。清水さんに、お師匠さんに、大感謝です。後日また記せていただきたいと思いますが素晴らしい楽器でした。

本日は他にも天野年員さんと、馬戸健一さんとお話をさせていただきました。
何故かトイレにて唐突に声をかけてしまったのがクレモナで活躍されている関西弦楽器製作者協会会員の永石さんです。面識が一切なかったにも関わらず私の質問等にお答えくださいました。ありがとうございます。
日本バイオリン製作研究会会員の上田さんにも声をかけさせていただきました。
去年のフェアに続き声をかけさせていただきました。来年春の展示会の予定についてお聞きしました。
上田さんから日本バイオリン製作研究会展示会では試奏してもらえることが嬉しいとのお言葉をいただきました。私としても試奏を沢山させていただけることは幸せです。
私は現在ヤマハさんのサイレント楽器に鉄製のミュートをつけての練習しかできません。近所迷惑と時間の都合からです。今後は鉄ミュートサイレントバイオリンで週8時間練習したいと思いますがこの半年は週5時間が精一杯でした。
地元のオケに参加したい気持ちもありますがノルマがあり現況では参加が難しいです。ですから今回のように上田さんからお言葉を頂くと嬉しい限りです。ありがとうございます。
私としては来年のゴールデンウィークまでは鉄製ミュートサイレント楽器で精進し、その後は随時アコースティック使用環境を開拓していきたいと思っています。


本日ミニコンサートで演奏してくださったのは中島麻さん、ピアノ伴奏が鳥羽亜矢子さんでした。コントラバスは高山健児さんでした。


当日記はこれで終わりですが後日、時間ができたら改めてフェアについて記述したいと思います。




[ 投稿者:むぐらし at 20:25 | ミニハネ記 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2019年11月02日
弦楽器フェア・当日記・前
バイオリン演奏精進を言葉で表現するとどう言えるでしょうか。考えてみました。
物理的にいえば天体望遠鏡を自ら製作し、そして天体観測をして美しい写真を撮影したり、彗星や超新星を発見したりすることかもしれません。
屈折望遠鏡にしろ、反射望遠鏡にしろ、口径の大きい精度の優れたものを製作できれば、その時点で写真撮影にしろ、新たな天体発見にしろ、本質的に半分達成したようなものかもしれません。一方で口径の小さなものや精度の低いものを作ってしまえば、二度手間どころか二度二度手間くらいな負担になるかもしれません。
このようなことが楽器の選択、練習方法にも言えると思います。


では生理学的な精進方法はどうでしょうか。顕微鏡の世界に例えてみました。
バイオリンはミクロの振動コントロールをいかに手にするかが非常に難しいと思います。マクロなトレーニングだけではミクロの振動コントロール力をゲットするのは困難だと思います。そこで私はバイオリン精進を顕微鏡の世界に例えてみました。

例えばですが顕微鏡の中にいるゾウリムシを四方固めにして抑えこむ、完全にガチッと抑え込んだら放す、そして再び四方固めにしてガチッと抑えこむ、そして放す。この繰り返しをしてゾウリムシをコントロールできるようにする。
例えばですが顕微鏡の中にいるミジンコを抱きマクラ固めにして抑えこむ、完全にガチッと抑え込んだら放す、そして再び抱きマクラ固めにしてガチッと抑え込む、そして放す。この繰り返しをしてミジンコをコントロールできるようにする。
そしてこのどちらの技術をもコントロールできるようにした時に新たなステージが現れてきます。カブトバイオリンムシが出現してくるのです。
顕微鏡の中にカブトガニでもない、カブトエビでもない、カブトバイオリンムシが出現してくるのです。これを抱きマクラ四方固めにして抑え込む、完全にガチッと抑え込んだら放す、そして再び抱きマクラ四方固めにしてガチッと抑え込む、そして放す。この繰り返しのように思えます。そしてある程度カブトバイオリンムシをコントロールできるようになると音にキレ味がでてくるように思います。但し更に新たなタイプのカブトバイオリンムシが出現してくるのですが・・・

ピアノの顕微鏡の世界にもゾウリムシやミジンコはいるように思えますが、ピアノならゾウリムシをマクラ固め、ミジンコなら四方固めにする、だと思います。それがピアノの世界なように思います。それとピアノの中にはカブトピアノムシなるものはいないと思います。

ピアノは楽器の中で最も平均律な楽器だと思います。バイオリンは楽器の中で最も自然律な楽器だと思います。
ピアノのコンサートの際に自前の楽器を使うケースは稀だと思います。バイオリンのコンサートの際に楽器を借りて弾くことは稀だと思います。


本日岩井孝夫先生(弓は笹野光昭先生)、米井伸夫さん、朝光利明さん、江畑正一さん、福田喬史さんの楽器を弾かせていただきました。
私の中にいるゾウリムシ、ミジンコ、カブトバイオリンムシを総動して試奏させていただきました。
そんな中、江畑正一さんの楽器を試奏させて頂いた時に、私の中にいるカブトバイオリンムシが全開に近い形で泳いでくれました。試奏にワルツスケルツォの一部を弾きましたが、サビの部分を人前で初めて形にして弾くことができました。

それは江畑さんの楽器が物理的に造りが素晴らしかったからだと思います。音のレスポンスも弾きやすさも素晴らしかったです。でも上手く弾けたのは他にまつも要素があったと思います。
弾き始めに笹野光昭先生の弓を使用させていただきまして、岩井孝夫先生の楽器を弾かせていただいたことなしに上手く弾けなかったと思います。二人の先生の楽器で始動しなければ私の中のカブトバイオリンムシは泳ぎ始めなかったと思います。
米井さんと朝光さんの楽器を弾かせていただかなければ私の中のバイオリンムシは全開に近い状態にならなかったと思います。そして、13年来、江畑さんを意識してきたことも全開のための要素であったと思います。私が最も古くから意識をし始めた製作者の一人です。
たかが試奏かもしれませんが、私の中では筋書きのない小さなドラマが成立していました。誰にもわからないだろうドラマが私の中に起こっていたのです。



あんまり記したくはないのですが、私は中学校の同級生の前で中学入学以来一度もバイオリンを弾いたことがありません。
何故このようなことが起こるのでしょうか。ネットを通して私の音の情報が伝わっているからだと思います。ポケットサイズのレコーダーなんどを使えば生音ですら拡散することができます。
しかし、それは私の音とは異質のものです。仮に生音が拡散されていても目くじらを立てる気持ちはありませんが。勿論限度はあります。
岩井先生の楽器を試奏させて頂いた時の私の音は気持ちも含めて本当の音です。米井さん、朝光さんの楽器を試奏させて頂いた時の私の音は本当の音と言えると思います。江畑さんの楽器を試奏させて頂いた時の私の音は楽器の素晴らしさにも助けられましたが本当の音です。
でもこれをポケットレコーダーで録音し、拡散されたものは私の音ではありません。でも「岩井先生の楽器を試奏した時はゾウリムシとミジンコが必死に泳いでいたんだよ、江畑さんの楽器を試奏していた時はカブトバイオリンムシが泳いでいたんだよ」と面と向かって解説すれば本当の音に化けます。


個人情報について私は自粛の必要があるかもしれないと思った時もありました。しかし楽器の批判やプライベートな話でも記さない限り、プロの製作者の方の展示会の記述をする際にフルネームの使用を控えるのもおかしなことだと思いましたので今回より許可なしに記させていただくことにします。試奏させていただいたり、お話をさせていただいた場合は基本的に記させていただこうと思います。
ただ、私は今一度自分の記述の整理、反省はしなくてはならないと思います。
一方で個人情報の定義を個人で行う時は様々な方々と討議を重ねるか、大局的、長局的に考えるべきだと思います。



明日もフェアに訪れ記述したいと思います。本日、ミニコンサート会場にて声をかけさせていただきまして名刺をいただいた方のこと、明日のこと、記述したいと思います。





[ 投稿者:むぐらし at 20:48 | ロクハネ記 | コメント(0) | トラックバック(0) ]